- 専攻
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免疫学・生化学
- キーワード
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腫瘍免疫学
- テーマ例
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❶CAR-T療法 ❷抗腫瘍免疫 ❸免疫老化
- 概要
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免疫系は負の制御によって自己や食物など無害な物質に反応しないようにしており、これを「免疫寛容」と言います。免疫寛容は免疫を推進する正の反応(アクセル)に対する負の制御(ブレーキ)と考えることができます。その代表的な例がノーベル賞を受賞した本庶佑先先生の抗PD-1抗体などです。私たちは免疫のブレーキ分子の発現を制御する転写因子として核内受容体NR4Aファミリーを発見しました(Nature Immunol. 2013; 14: 230-7, Nature 2019; 567: 530-534)。NR4Aの増強は免疫寛容の強化により自己免疫疾患の治療に応用可能であり、一方でNR4Aの抑制はT細胞の活性化を持続させるために抗腫瘍免疫の増強につながります。当研究室ではNR4Aの阻害剤の開発やNR4Aを抑制したCAR-T細胞の作製を通じて新しいがん治療を目指しています。