ニュース&イベント NEWS & EVENTS
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2025.10.21
がん免疫療法の治療効果の鍵を握るT細胞増殖を予測する遺伝子群を発見
~腫瘍内でのT細胞応答の理解と新たな治療法開発へ重要な知見~東京理科大学 東京大学 研究の要旨とポイント がん免疫療法では、腫瘍内でのCD8+ T細胞の急速な増殖が治療効果の鍵となることが知られていましたが、この増殖を制御するメカニズムは不明でした。 本研究では、腫瘍内のCD8+ T細胞を追跡する革…
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2025.10.09
ウイルス由来のペプチドが細菌の生命必須の装置を止める仕組みを解明
〜薬剤耐性菌克服への重要な手掛かり〜国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 公益財団法人高輝度光科学研究センター 東京理科大学 発表のポイント 細菌の生存に必須な細胞壁の部品を輸送する細胞膜のタンパク質MurJに、細菌に感染するウイルス(バクテリオファージ)の小型溶菌ペプチ…
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2025.09.24
沖縄県の海綿から強力な抗リーシュマニア活性化合物の単離に成功
~世界の熱帯・亜熱帯地域に蔓延するリーシュマニア症への新規治療薬開発につながる知見~東京理科大学 琉球大学 宮崎大学 一般社団法人トロピカルテクノプラス 研究の要旨とポイント リーシュマニア症は世界90カ国以上で流行する熱帯病で、皮膚に潰瘍を生じる「皮膚型リーシュマニア症」は治療薬が限られ、新たな治療法の開発が求められてい…
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2025.09.09
ニューロン間の見えないつながりを明らかに
~神経細胞の機能的なつながりを、高精度に検出できる新手法~研究の要旨とポイント ニューロン間にどのような因果関係があるのか、検出手法を開発しました。 カオス的な応答を示すニューロンのスパイク列のみから、その関係性を検出できます。 複数のニューロンが関係する障害や精神疾患への治療にも貢献が期待されま…
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2025.09.04
糖型界面活性剤で酸性条件下でも乳酸オキシダーゼ電極が機能
~GI-SAXSにより酵素電極表面構造の詳細解明~研究の要旨とポイント 乳酸オキシダーゼ(LOx)-スクロースモノラウレート修飾電極について、pH 5.0における応答電流がpH 7.0の約80%に達することを明らかにし、スクロースモノラウレートが優れた安定化剤になることを実証しました。 斜…
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2025.07.18
「痛み」は音で伝搬する 〜痛みが増す原因は他者の痛がる声にあった〜
研究の要旨とポイント 近くにいる人の「痛み」が他に伝達する一因が、痛み刺激による発声音にあることを解明しました。 音ストレスはそれだけで脳内の炎症を引き起こし、痛みを誘発することがわかりました。 今後、痛みのコントロールや、痛みを抑制する環…
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2025.06.26
小さいナノ粒子ほどタンパク質二次構造に顕著な影響を与える
~ナノ粒子の医学生物学応用に向けた重要な知見~東京理科大学 山陽小野田市立山口東京理科大学 研究の要旨とポイント ナノ粒子は医療応用が期待される材料ですが、タンパク質の構造異常を引き起こすことから生体毒性が懸念されています。 今回、サイズの異なるシリカナノ粒子を用いてタンパク質の二次構…
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2025.06.11
系統的に新規なβ-1,2-グルカナーゼ群の発見
~酵素の構造解析・機能解析から解明された分子進化の手がかり~東京理科大学 産業技術総合研究所 新潟大学 研究の要旨とポイント β-1,2-グルカンの分解酵素について、アミノ酸配列の網羅的な相同性検索を行い、機能未知で系統的に新規な4つのグループ(Group 1~4)を発見しました。これらの…
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2025.04.16
脳を標的とした核酸医薬品の開発に光
~次世代医薬品のDDSメカニズムが明らかに。難病治療に向けた応用に期待~研究の要旨とポイント 次世代治療薬として期待される核酸医薬品、コレステロール結合ヘテロ二本鎖オリゴヌクレオチド(Chol-HDO)の薬物動態を明らかにしました。 Chol-HDOは全身循環血液中に長時間滞留し、脳組織への効率的な送達が確認さ…
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2025.04.11
森 武俊教授が日本医療研究開発機構(AMED)のプログラム・スーパーバイザ(PS)に就任
先進⼯学部 機能デザイン⼯学科 森 武俊教授が、⽇本医療研究開発機構(AMED)において「次世代型医療機器開発等促進事業 介護テクノロジー社会実装のためのエビデンス構築事業」及び「介護DXを利⽤した抜本的現場改善事業」の介護テクノロジーに関…
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2025.03.06
希少なオリゴ糖に作用するユニークな基質特性を持つ新規酵素を発見
~新たな機能を持つ糖鎖の合成、利用の可能性を拓く~東京理科大学 新潟大学 香川大学 研究の要旨とポイント ガラクトースを含む糖鎖はプレバイオティクスとして近年注目が集まっており、より有用性の高い物質がまだ多数存在すると推測されます。 今回、腸内細菌の一種から、新規な基質特異性を持つガラクト…
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2025.02.27
Reprimoタンパク質が細胞外から細胞死を誘導する新規経路を発見
副作用の少ない新薬開発に期待国立研究開発法人国立がん研究センター 東京理科大学 国立大学法人千葉大学 国立大学法人長崎大学 国立大学法人熊本大学 千葉県がんセンター 発表のポイント これまでにReprimoはがん抑制的に働いていると考えられてきましたが、その分子メカニ…
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2025.02.13
優れた徐放性を有するDNAハイドロゲル
~構成ユニットであるDNAナノ構造体の最小化・最適化に成功~研究の要旨とポイント DNAハイドロゲルは有望な薬物送達システム(DDS)として期待されていますが、ゲルの構成ユニットであるDNAナノ構造体の形成には多種類の比較的長い核酸を必要とすることが、臨床応用に向けた課題でした。 本研究では、2種類…
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2025.02.12
ワンポットで3種類のクリック反応を連続的に実行可能に
~わずか3工程で高機能分子を合成~研究の要旨とポイント 3種類の異なる置換基(アジド基、アルキニル基、フッ化スルホニル基)を有するプラットフォーム分子を合成することに成功しました。 プラットフォーム分子で連続したクリック反応を実現し、部品となる分子を3工程で集積できるワンポ…
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2025.02.05
脳に作用する画期的な過敏性腸症候群(IBS)治療薬開発に光
〜オピオイドδ受容体作動薬が脳の特定部位を介して過敏性腸症候群の症状を緩和〜研究の要旨とポイント 抗ストレス作用をもつ新薬として期待されているオピオイドδ受容体作動薬が、過敏性腸症候群の治療薬としても有効である可能性が示されました。 オピオイドδ受容体作動薬は、内臓機能を調節している島皮質と…