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本学大学院生が第16回(令和7(2025)年度)日本学術振興会 育志賞を受賞
本学大学院生が第16回(令和7(2025)年度)日本学術振興会 育志賞を受賞しました。
この賞は、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励む若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、上皇陛下から御下賜金を賜り、将来、日本の学術研究の発展に寄与すると期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰することで、その勉学及び研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的に平成22年度に創設されたものです。
対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、大学院における学業成績が優秀であり、豊かな人間性を備え、意欲的かつ主体的に勉学及び研究活動に取り組んでいる大学院生とされています。
- 受賞者
- 薬学研究科 薬科学専攻 博士課程3年 有田 浩暢
- 指導教員
- 薬学部 薬学科 教授 高橋 秀依
- 受賞題目
- μオピオイド受容体拮抗薬の創製と違法薬物撲滅への貢献
- 内容
- 欧米では鎮痛薬であるフェンタニルを過量に摂取した結果、急性中毒によって死亡する人の数が非常に多く、オピオイドクライシスと呼ばれる社会問題になっている。これに対し、有田氏は、創薬化学研究によってフェンタニルの作用に拮抗する化合物を創出することができ、中毒死を防ぐ医薬品候補化合物としての開発を目指している。また、日本国内でも市中に出回る違法薬物が増えており、それらを取り締まるためには標準品が求められているが、いたちごっこのように増え続ける多種類の違法薬物の標準品を合成する人材が少ないことが問題となっている。有田氏は化学合成の力を使って違法薬物標準品を合成し、関係機関に提供する社会貢献活動も行っている。以上の2つの研究活動が受賞対象となった。
- 受賞日
- 2026年1月29日
受賞者 有田さんのコメント
この度は、日本学術振興会育志賞という大変栄誉ある賞を賜り、真に光栄に存じます。本受賞は決して私一人の力によるものではなく、これまでご指導・ご支援を賜りました先生方、支えてくれた家族、友人の皆様のおかげであると深く感じております。特に本学の先生方には、社会に役立つことをしたいという私の意思を尊重し、十分な環境を整えていただいただけでなく、自由な発想で思う存分研究を展開する楽しさを教えていただきました。このことが新しい発見につながったと思います。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
私は、違法薬物によって苦しむ人を一人でも減らすことを目指した研究を社会実装することを目指しています。東京理科大学で培った学びを礎に、今後も研究のさらなる発展と、社会への貢献に一層努めてまいります。
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