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【開催報告】第7回宇宙シンポジウム(3/2)
2026年3月2日(月)に会場(野田キャンパス)およびオンライン同時開催にて、「第7回宇宙シンポジウム(主催:東京理科大学 研究推進機構 総合研究院 スペースシステム創造研究センター(SSI))」が開催され、200名近くの参加がありました。小学生、中学生から企業、研究機関まで幅広い方にご参加いただきました。
本学石川正俊学長による開会の挨拶では、「一つ一つの要素技術も重要ではありますが、全体として実現可能なシステムとして組み上げる技術が求められています。その際、システムの構造を考えるには一つ一つの要素技術を理解し、全体構造の視点を持つことが大事になる。そのためには他の分野の方との交流が重要になる。本日の宇宙シンポジウムは、他の分野の人たちの技術や意見を取り入れて全体最適に持っていくプロセスの一つとして捉えており、本シンポジウムから新たなシステム価値が生まれることを祈念しております。」とのお話がありました。
前半は、SSIの成果報告会で各ユニット長から今年度の成果について報告がありました。
後半は、3名の講演者をお招きし、招待講演を行いました。
最初に、2022年度に東京理科大学を卒業し、現在JAXAで活躍されている伊妻様から、「月・火星探査を目指した生命維持・環境制御技術の研究開発と今後の宇宙探査について」と題して、今後の国際宇宙探査、探査におけるECLSSの重要性、ISS実証と低軌道利用についてお話いただきました。講演の後半では、学生に向けてご自身の経験も踏まえた力強い応援として「危機感、スピード感、本気度、パッション」を大事にするようにとのお言葉をいただきました。
次に、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)の友部様から、「宇宙生活者へのQOLサービス提供に向けたJAMSSの挑戦」と題して、JAMSSの活動内容、将来ビジョン、JAMSSが考えるQOLサービス、軌道技術実証の取り組みや、今後のJAMSSについてお話いただきました。
将来的には、宇宙生活者へのQOLサービスを地上での快適さへスピンオフし、宇宙を目指して地上の暮らしも快適にしていきたいとのことでした。
最後に、早稲田大学の野中様から、「一般民間人宇宙滞在に向けた人間中心アプローチによる宇宙QOL研究開発」と題して、宇宙QOL実現への課題と必要性、宇宙QOL開発拠点を作ることで実現できること、成果を宇宙と地上双方への応用。また、ECLSS環境における人間の快適性を支える製品・サービスデザイン人材育成プログラムについてもお話いただきました。本件について、早稲田大学はJAXA・宇宙戦略基金「SX-CRANE」に代表機関として採択され、宇宙シンポジウム開催後の3月4日に共同プレスリリースを実施しました。
本シンポジウムの最後に本学 研究推進機構 総合研究院長 西原寛より閉会の挨拶がありました。「東京理科大学には、分野融合、産学官連携を推進する総合研究院という強みがあります。本センターはその中核の一つとして今後ますます重要な役割を担っていきます。宇宙は本学が掲げる「未来を拓く東京理科大学」を象徴する領域であり、本センターのさらなる発展が本学全体の研究力強化にも大きく寄与していくものと信じております。今後とも本センターに対し一層のご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。」と会を締めくくりました。
閉会後、会場参加の方限定でポスターセッションと希望者による施設見学会、懇親会が行われました。宇宙を目指す方々が交流する貴重な機会となりました。
また、開催後に参加者の方対象に実施したアンケートでは、
「宇宙開発において国内のみならず海外からも注目されるような一大拠点センターになることを期待します。」
「新しい情報に触れることができ、ネットワーキングもすることができました。」
「非常に興味深い取組ですので、継続的な発展を期待しています。」
「非宇宙産業への人材の輩出や新規参入の民間企業に対するアドバイスをいただける機関として期待しています。」
「最先端技術の知識を、現場の方々の丁寧な解説を通して得ることができ大変満足しています。」
「産学連携機能のさらなる充実、地上・宇宙双方の事業化の推進を期待します。」
「ポスターセッションで有意義なディスカッションができた。」
「学ぶことがとても多く、非常に有意義な時間を過ごすことができました。また、懇親会にて様々な分野の方々と交流を深められたこともとても良かったと思います。」
「居住を含めた日本の強みを活かした宇宙開発をこれからもリードしていただければと思います。」
「宇宙教育プログラムの、さらなる発展を願っています。これだけ素晴らしい実績、さらには参加した生徒・学生の夢の実現を叶えるプログラムは他になく、まさに唯一無二のプログラムです。」
「研究施設見学ツアーに参加しましたが、普段見られないような施設を見学することができ、興味深い内容を説明していただいて、とても素晴らしかったです。」
などの貴重なご意見をいただきました。
東京理科大学 学長 石川 正俊
センター長 木村 真一
ユニット長 木村 真一
ユニット長 寺島 千晶
ユニット長 向井 千秋
ユニット長 藤川 貴弘
新センター長 幸村 孝由
今後の宇宙探査について」
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) 伊妻 ディラン駿氏
有人宇宙システム株式会社(JAMSS)
利用サービスグループ 友部 俊之氏
宇宙QOL研究開発」
早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 経営システム工学科
教授 野中 朋美氏
東京理科大学 研究推進機構 総合研究院長 西原 寛
(宇宙から還ってきたカメラ)
(宇宙から還ってきた空気浄化実験装置)
(宇宙から還ってきた小型自律分散型環境センサ(TEM))
(自律分散的インフレータブル構造物(HIDAS))
