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2026.07.13 Mon UP

HVAC国際学生コンペティション2026において本学大学院生が口頭発表世界第3位、ベストポスター賞も受賞

アメリカ・オースティンで開催された「2026 ASHRAE Annual Conference, June 27 - July 1, 2026 | Austin, TX」において最高峰の国際学生コンペティション「HVAC World Student Competition 2026」が開催され、工学研究科建築学専攻・大学院生(M1)の小林真奈さん(指導教員:李時桓准教授(工学部建築学科))が日本代表(空気調和・衛生工学会推薦)として出場し、口頭発表で世界第3位、ポスターセッションではベストポスター賞を受賞しました。

受賞者
工学研究科 建築学専攻 修士課程1年 小林 真奈
指導教員
工学部 建築学科 准教授 李 時桓
受賞題目
Comprehensive multi-objective optimization of flexible PV façades considering pedestrian wind
内容

<口頭発表 世界第3位>

脱炭素社会の実現に向けて、都市部の高層ビルにおける太陽光発電(PV)の導入が急務となる中、本研究は建築環境工学における革新的な統合評価手法を提案したものです。ファサード設計において、「太陽光発電量の最大化」、「自然採光の確保」、「窓面日射量(冷房負荷)の最小化」という相反する3つのエネルギー性能を、遺伝的アルゴリズム(NSGA-II)を用いて多目的最適化しました。
また、本研究の最大の独創性は、エネルギー性能だけでなく、ビル風(ダウンドラフト)による歩行者への強風被害という都市の微気候問題に着目した点です。曲面状の「フレキシブルPVルーバー」の開口率や形状をコントロールし、ファサード自体を物理的な風の減速装置(アクティブな環境バッファー)として機能させる新たな枠組みを構築しました。
さらに、CFD(数値流体力学)解析を活用し、強風リスクをわずか2.6%に抑えつつ、極めて実用的なエネルギーバランスを達成した総合最適解の導出に成功しました。この論理的深みと、都市建築の実課題に直結する実用性の高さが、各国の専門家である審査員から極めて高く評価されました。

<ベストポスター賞>

本研究は、都市部の高層ビルを対象に、太陽光発電・自然採光・冷房負荷削減という相反するエネルギー性能と、歩行者レベルの風環境(ビル風の減速)を同時に最適化する「フレキシブルPVファサード」の新たな設計手法を提案したものです。
本賞では、この高度で複雑な工学データを、専門的かつ極めて分かりやすく視覚化した点が高く評価されました。パラメトリックモデリングや多目的最適化、CFD解析といった一連の複雑な研究プロセスを、論理的かつ直感的なフローチャートとして見事に体系化しています。さらに、最適解のルーバーを都心部に施工した際のシミュレーション動画を効果的に用いることで、学術的なデータにとどまらず、社会実装のイメージを国境や言語を越えて直感的に伝えることに成功し、審査員から圧倒的な支持を集めました。
受賞日
2026年6月29日

関連リンク
HVAC World Student Competition 2026 in Austin

李研究室
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小林さんと賞状
小林さんとポスター
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